本日のご講演はトンカレではお馴染みの西田講師。今回で3回目。今回は中世の南河内の地名と過日に河内長野方面のまち歩きで天野山金剛寺や檜尾山観心寺を訪ねましたが、それらと縁の深い鎌倉時代から南北朝時代に活躍した武将楠木正成についてご講演いただきました。
西田孝司氏プロフィール
昭和22年、松原市生まれ。
関西大学大学院文学研究科日本史学修士課程修了
現在、松原市文化財保護審議会会長、松原市社会教育委員長ほか。
主な著書に「雄略天皇陵と近世資料」、「続天皇陵を発掘せよ」、「文久山陵図」などがある。
1.中世の南河内の地名について
「日本輿地通志畿内部河内国」にほんよちつうしきないぶかわちこく
現在の地名は中世から近世になって固まった。
配布のあった資料「日本輿地通志畿内部河内国」(河内 志)の一部コピーを説明。
これは享保20年(1735年)徳川吉宗の頃に畿内(河内、和 泉、摂津、大和、山代の5国)を幕府の役人がガイドブッ クとしてまとめたもの。
・江戸時代の頃には河内国は14郡あった。
交野、讃良(さらら)、茨田(うらはた)、若江、河内、高安、大 県(おほあかた)、渋川、志紀、安宿(やすかへ)、古市、石川、錦 織(にしこり)、丹比(たちひ)。現在の南河内は9市町村。
・左は主に河内長野市と富田林市の一部の村里名 面白いのは一例として今の富田林市廿山や津々山台エリアは「二十山」(つづやま)という漢字 の村里名。また観心寺村もあった。「楠」の村里名は無い。
・右は富田林市の村里名。
2.楠木正成について
楠木正成(楠公さん)の生涯については余りにもよく知られ、色んな書物や映画、ネットなどに取り上げられている。
平成30年4月に「楠公さん大河ドラマ誘致協議会」(河内長野市が事務局)が設立され、富田林市も含め67市町村が加盟してNHK大河ドラマへの誘致活動が行われている。
西田講師は主に「河内名所図会」で南河内の名所、天野山金剛寺、檜尾山観心寺、千早城闘戦、寄手塚・身方塚など楠木さんの活躍を熱弁。
河内名所図会は面白い
1780年以降、名所図会ブームがあり実用性のある旅行ガイドブックとして当時の人々にもてはやされた。
河内名所図会は享和元年(1801年)に秋里籬島らによって刊行。
さまざまなコピー図をもとに西田講師から楠公さんの昔をしのびます。
楠公誕生の地の碑
千早赤阪村郷土資料館のすぐ近くに楠公さんが誕生したといわれる地がある。鎌倉幕府が衰退し、政治を武士から天皇の手に戻そうと戦い続け、華々しく湊川の戦いで散った楠公さんのこれまでの功績を鑑み、豊臣秀吉の命により、増田長盛がここを検地し土壇を築き、小さな社を祀ったのが始まりとされ、明治8年(1874)に大久保利通の奨めによりここに建てられたとのこと。
千早城闘戦の図
かなり誇張されている?
室町期(1370年代)の軍記物語『太平記』によると総勢100万?
と号する鎌倉幕府軍(図右側)の大軍が千早城を包囲し、籠城側の楠木軍(図左上)は僅か千人足らずの小勢で守ったとされる。
河内名所図会の出版は江戸時代末(1801)。左の合戦図では千早城の石垣や狭間、白壁、瓦葺屋根が描かれているが、このような城郭は安土時代以降のものらしい。
千早城は山城でこのような立派な城郭ではなかった。(誰も見たことはないですが)
終わり
息子楠木正行の話や「寄手塚・身方塚」の話など楠公さんにまつわる話などもっと聞きたいところですが、またの機会で。
西田講師、大変お疲れ様でございました。
第4回 クラスカフェ
前回、各班で協議してきた次の3件について各班からそれぞれ発表。
①夏休みの班別校外活動
②遠足(10/21実施)の行き先など
③南部4校合同ふれあい祭り(11/30実施)の演芸部門の出し物
①夏休みの班別校外活動
|
行き先 |
実施日 |
主な内容 |
1班 |
大阪歴史博物館、NHK大阪放送局 |
9/ 2 |
見学その他 |
2班 |
奈良県宇陀市の大願寺 |
7/22 |
薬膳料理その他 |
3班 |
さかい利晶の杜 |
7/29 |
学芸員説明、食事その他 |
4班 |
あべのハルカス |
8/ 8 |
展望、美術館、ハルカスでのランチ |
②遠足(10/21実施)の行き先など
各班から行き先、金額、内容を提案してもらい、クラス多数決で1つを決める。
1班 馬見ヶ丘公園
2班 大阪城
3班 近江八幡水郷巡りとクラブハリエ
4班 奈良公園
と楽しい案が出されました。多数決で図った結果、2班の大阪城見学、城内バス、御座舟に決定。
遠足は大阪城に!
③南部4校合同ふれあい祭り(11/30実施)の演芸部門の出し物
1班 トンダバヤシカレッジの歌?
2班 日本舞踊
3班 歌とピアノ、オカリナ
4班 河内音頭
が出されました。多数決で図った結果、1班と3班を合併してふれあい祭り演芸の部の出し物が決定。
ふれあい祭りは
トンカレの歌?のほか叙情歌などの合唱、ピアノ、オカリナ、ハーモニカ演奏付きで!
なお、ふれあい祭りの会場は大阪狭山市の「さやかホール」です。
トンカレの歌?とは
今回皆さんの前でカセットテープの曲が教室に流れました。
メロディーもやさしく耳触りも良く力作ですね。
「トンカレの歌?」の?とあるのはトンカレ第一期の時にある班でつくられたもので、皆さんはじめプロの音楽家の先生方、事務局などのオーソライズを経る必要があり、校歌になるまでは手続きのステップが必要で時間がかかりそうです。
このあと班ごとの懇親会をもって終了。お疲れ様でした。
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